自分に余裕がない時は、子どもに対して、ついつい命令口調になってしまうのが、悩みです。
毎日のように「早くしなさい!!」と、気づいたら言ってしまっていました。
もはや、口癖のようになっていました。(お恥ずかしいです…)
わかっているのに、なかなか思うようにいかないのが、現実の子育てなんだという事を、子育てを始めてから強く感じるようになりました…。
そして、毎日後悔するばかりでした。
こんな風に、子どもに対して命令口調で声をかけている自分を変えたい。強く思いました。
頭ではわかっているけど、具体的に実践できないのはもどかしいですよね…。
そんな時に、ちょっと違う視点から、子供への「言葉かけ」を考えなおすことが
出来る絵本に出会いました。
何気なく、手に取った絵本によって、子育てのモヤモヤが救われることはよくある事です。
今回は、私の命令口調を見直すきっかけをくれた絵本をご紹介したいと思います。
「・・・しなさい。」と、なぜ子供に言ってしまうのか?
「片づけなさい。」
「宿題しなさい。」
「早くしなさい。」
「・・・しなさい」とすぐに言ってしまう…。
そういう経験は誰もがあるだろうと思います。
イライラが募ったり、あとで「どうして怒ってばかりなんだろう…」と反省して自己嫌悪に陥ることもよくありますよね。
なぜ私は、子どもたちに対して
「・・・しなさい。」と、すぐに言ってしまうのだろう??
よく考えてみると、
特に、自分が予定していた通りに物事が進まないと、焦ってすごくイライラしてしまいます。
そうすると、子どもたちに「・・・しなさい。」と言って行動を急かしてしまう事が多かったです。
そして、口ぐせのように、「早く〇〇しなさい!!」と言うようになっていることもありました。
本当は、もっと子どもと穏やかに向き合いたい。
子どもと一緒にゆっくり会話を楽しむ時間もほしい!!
急がせたりせずに、子どものペースに合わせてあげたい…。
今の子どもの姿をありのままで受け止め、出来るだけ温かく見守ってあげたい。
毎日のように反省の日々を送っていました…。
私と同じように、子育てをする中でそう願っている方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか??
私は子育てをしていて、自分のペースが乱れてしまうとついつい子どもに強い口調で命令しているように声をかける事が多いようです…。
自分に余裕がなくなると、子どもを急かしたり、強い口調にもなりがちです。
すると、子どもも命令されているように感じるようで、不満顔。お互いブスッっとした顔で向き合う事も多くなりました。
このままでは嫌だなぁと思ってはいたものの、なかなか自分をうまく変える事が出来ずにいました。
子どもには優しく声かけをするという事が大切だとわかっていても、時間に追われ余裕のない中、なかなか実践できずにいました。
どうにかしたいなぁ〜と考えながら、なかなか変わることができませんでした。
「早く・・しなさい」と言うよりも効果的な子どもへの言葉かけ
子育てをしている自分の特徴を客観的に捉えてみる事なんて、考えたことがなかったけど大切なことなのかも…。
私は、この絵本を読んで子育てをしている自分の姿を、客観的に考えるきっかけになりました。
自分の子育てに反省してばかりの毎日…、そんな時に出会ったこの本が、私の気持ちをふと軽くしてくれました。
本を読んで、私の声掛けが少しずつ変わってくと、子どもたちの様子も変わりました。
子どもたちも自分で考えて行動できるようになってきたんです。
簡単な絵本なので、子供とも一緒に読んで楽しめます。
難しい事はなく、すぐにでも実践できる本当に素敵な方法が書いてある絵本です。
子どもに声をかけるときに、行動を促す声掛けをするのではなく、
「時間」や「事実」を、子どもにそのまま言う(=ほんとうの事を言う)ことで、子どもが自分から考え、行動することにつながっていくという内容になっています。
題名からは想像できませんが、この本を読んだら、
「・・・しなさい。」と、子どもに言わななるようになります。
「・・・しなさい。」という言葉を言わなくなると、お母さんの気持ちがすごく楽になります。
「・・・しなさい。」と言わなくなると、子どもも嫌な顔をしなくて済みます。
「・・・しなさい。」の代わりに「ほんとうのこと」を言うだけで、子どもが自分で考える力も身に付きます。
そんなうまくいくなんてと思うかもしれません。
たしかに、魔法の言葉なんて、本当はないのかもしれません。
必要なのは、相手を思いやって言葉をかける。
そういう気持ちを「子育て」においても、大切にするということです。
もし、「早く・・・しなさい。」が口癖になって悩んでいるなら、試しにやってみてください。
子どもの行動が劇的に変わるという事はないかもしれませんが、自分自身の気持ちや思いは確実に違ってくると思いますよ♡
今の現状を、事実だけ子どもに伝えるということは??
私たち親は、子供の行動において、先回りをして声をかける事が多いですよね。
私の場合、良かれと思っていましたが、子どもたちがうるさく感じるくらいに、
「あれしなさい、これしなさい。」と言うような言葉かけをすることが多かったように感じます。
例えば、朝、子どもが学校に行く時間が迫っていると
「早く朝ごはんを食べなさい。」
「歯磨きはしたの??」
「忘れ物はない?? ちゃんとランドセルの中をみて!!」
「もう行く時間になるよ。早くしなさい。」
などなど、子どもの行動を先回りして、その行動を促すように直接声をかける大人の方は多いと思います。
特に朝の忙しい時間になると、ほとんどが
「早くしなさい・・・、急ぎなさい。」などと、子どもの行動を急かしてしまう声掛けになってしまう事が多くなりますよね…。
それでは、子どもも自分で考えて行動する機会が減ってしまいます…。
そこで、効果的になってくる方法は、今の現状を事実だけ子どもに伝えるという方法です。
どういうことかと言うと、例えば
朝起きる時間になって、子どもを起こすときに
『はやくおきなさい』と言っていた言葉を
⇒「6じだよ」(子どもが学校に行くために起きる時間)をそのまま伝える。
学校に行く時間になったら、
「7じはんです」と学校に行く時間をそのまま伝えるというようなものです。
学校から帰ってきたら、
『宿題をしなさい。』と言っていた言葉を
⇒「宿題がでているんでしょう?」と確認するくらい。
決して「しなさい」とは言いません。
そうすることで、子どもが自分で考えて行動するという事を学んでいけるというものです。
すぐには、思った反応が返ってこないかもしれません・・・。
『うちの子はいくら言っても同じだから…。』と思うかもしれません。
でも、言い方を変えてみると自分の気持ちが変わっていくのに気づくことが出来ますよ。
今まで、子どもに急かしてばかりだった言葉かけを変えるだけで、自分自身がイライラしなくなります。
現状を事実だけ伝えて、子どもは自分で行動できるようになるの??
現状をただ伝えるだけで、子どもが自分で行動できるようになるのか不思議に思うかもしれません。
親としては、子どもにきちんとしてほしい。
学校に遅刻せずに行ってほしい。
忘れ物をして、困ることがないようにしてほしい。
などなど、子どもの事を思って言う言葉は、言わずにはいられませんよね
一生懸命子育てをしていると、こんな風に言ってしまうのは当然のことだと思います。
また、言わないと気付かない子どもさんもいるのは事実です。
全部を自分考えて、自分で行動するのが苦手な子どももいます。
最初から、自分で全部考えて行動できる子ばかりではありませんよね。
でも、お子さんが自分で考えて行動しようという気持ちを持っていたり、
本来は自分できちんと考えて行動できる力を持っている場合、せっかく子どもが自分で考える機会を減らしてしまっているのかもしれません。
いつまでも、親が子どもの行動を見ていてあげれるわけでもありませんよね。
少しずつでも、自分で考えて行動できる力を身に付けておくと、これからの人生に大きく役立ちます。
そのために、今から少しずつ練習をしておくといいのかもしれません。
「時間」や「事実」をそのまま言う(=本当の事をいう)
「時間」や「事実」をそのままいう事で、子ども自身が「もう起きようかな、まだ寝ていてもだいじょうぶかな」などと考えるようになります。
本当は今すぐに起きてほしいと思っていても、子どもに自分で考えて選択する機会を与える事が出来ます。
子どもにとっても、これからの人生長いもので、自分で考えて決めなくてはいけない場面が多く出てきます。
普段から、自然と自分で考えて決めている子どもは、いざという時の判断に強くなるものです。
どんな判断をしたとしても、自分で決めた事だからと、決めたことにしっかり責任を持つようにもなります。
いつも、言われたとおりにしか行動できていなかった子は、いざという時に自分の判断に迷ってしまうかもしれません。
これから先の人生において、自分で決断する機会はたくさんでてきます。
そういう場面において、自分でしっかり決めていくことが出来るようになるためにも、普段から自分で考えて行動できる機会を持つ事は大切になります。
私たち親にとっても、「事実」をそのまま伝える方法は、とてもいい事だと思います。
子どもを急かしたり、命令するように声をかけるのはどうしても疲れてしまったり、言っていて気分のいいものではありませんよね。
言い方を少し変えるだけで、自分の気持ちの持ち方も変わってきますよ。
言葉は本当に不思議なものです。
言った方も、言われた方も、ちょっとした言葉の違いで気持ちが随分変わってきます。
普段、あまり意識せずに発している言葉が相手にとって嫌な思いをさせていたり、自分自身も嫌な気持ちになることもありますよね…。
子どもにとっても、同じことが言えるのではないでしょうか??
ちょっと意識して言い方を変えてみると、今までのイライラした気持ちが減らせるようになるかもしれませんよ。
私も、いつもできているわけではありませんが、意識して言い方を変えてみました。
すると、子どもの反応も違ってきてびっくりしました。
子どもへの声掛けに悩んでいるという方は、ぜひ試しにやってみてはどうでしょうか??
この本で1番に伝えたい事
この本の内容は、簡単に言うと、
主人公の男の子が、お母さんからいつも
「・・・しなさい」と言われていました。
それを、おばあちゃんに相談することから始まります。
男の子は、お母さんがいつも、「・・・しなさい」と言うのはどうしてだろう??
と、おばあちゃんに尋ねるのです。
これを初めて見た時は、何だかハッと気づかされました。
私もいつも子供に「早くしなさい。」と言っていました。
この本を読むまでは、それに気付いていなかったことがわかりました。
そして、「…しなさい。」と言われている子どもの気持ちにも、全く気付いていなかったことに反省しました。
子どもも「・・・しなさい。」と言われると命令されているようで、あまりいい気分がしないものです。
おばあちゃんのアドバイスによって変わったお母さんの言葉かけに戸惑いながらも、主人公は自分で考え行動しようとします。
いつもは忘れ物がないか声をかけてくれるお母さんが、「忘れ物がないかしらべなさい。」と言わなかったので、学校に行く前にチェックし忘れて、忘れ物をしてしまいます…。
おばあちゃんがお母さんにしたアドバイスは
「本当のことだけを言いなさい」というものでした。
本当のことだけ言うと、子どもが自分で考えてやるようになるからです。
忘れ物をしても、怒ったりせずに
「一度失敗すると、次はしなくなるでしょう!」と子どもに声かける場面は印象的でした。
本当のことを伝える大切さ
「ほんとうのこと」を伝えるという事は、言う側も聞く側も嫌な思いをすることがなくなります。
「ほんとうのこと」なのだから、いろんな思いがこもっていなくてストレートに伝わりやすくもなります。
「ほんとうのこと」は言う人も、聞く人もお互い気持ちよくなれるものなのです。
お父さんやお母さんから、「ほんとうのこと」を言われて育った子どもは、
自分で考え、判断する力・行動する力を自然と身に付けるようになっていくのです。
私のように「はやくしなさい」が口癖になって悩んでいる方には、ぜひ一度読んでほしい絵本です!
子育ては一筋縄ではいかないですよね。いろいろ試してみて、自分に合った無理のない方法を見つけていきましょう。
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